皆さんが旅行に行くとき、ホテル予約はいつ頃されていますか?
早すぎると販売開始されていなかったり、
遅すぎると満室になっていたりと
結局、いつごろ予約するものなのか?
また、いつ予約するのが一番お得なのか?
また、急遽宿泊しなければいけなくなったときに、
ホテル予約って、いつまで予約できるの?
キャンセルするとき、キャンセル料っていつからかかる?
キャンセル料って、どうやって支払うの?
といった宿泊に関する数々のご疑問にお答えしていこうと思います!
ホテル予約は、いつから取れるの?
ホテル予約は、1年前から取れるところが多いです。
それは、予約システムの設定上、最長1年先までとなっている予約サイトが多いからです。
中には無制限に設定できるサイトもありますが、
1年以上先の予定が決まっていることって少ないですし、そんな先の世の中の情勢がどうなっているかわからないので、そもそも適正価格が決められない。
というところからも1年先を目途として料金設定していることが多いです。
実際、じゃらんで1年以上先の予約を取ろうとするとエラー画面となり、
1年以内の日付を入れて検索し直すコメントが現れます。
次に、半年前からしかプランを提供しない場合などもあります。
ホテルの繁忙期いわゆるトップシーズンと呼ばれる
年末年始・GW(ゴールデンウィーク)・お盆・シルバーウィークなどの期間は
必ず売れる高需要の時期にあたるため、宿泊料金をどこまで上げて予約が取れるのかを
同じエリアのホテルの動向や世の中の情勢を見極めながら、決定していくためなのです!
ホテルにとっては、このトップシーズンの売上こそが年間の売上を左右する大切な時期となるので、販売も慎重になります。
もちろん、客室が売れる時期に安く売る必要はなく、どこまで単価を上げて販売できるかを確認しながら売っていくということが、ホテル側からすれば、売上を伸ばしていくとても重要な戦略となってきます。
また、3か月先までしかプランを提供しないホテルもあります。
これは、料理にこだわっているような旅館などに多いのですが、普通は3か月に1回(シーズンごと)料理メニューの変更を行います。
この料理メニューの変更に伴って、宣伝(PR)用に写真を撮り直して掲載するのですが、準備があまりに早いとせっかくウリとなる旬の食材が手に入らない為、写真撮影が終わってからでないとプラン販売を開始できないためなんです。
料理をウリにしたいのに、その写真がなければお客様に対して満足いくプラン訴求が出来ず、興味もそそらないですよね?そのため、あまり先のプランを出せないことがあるのです。
それとは対照的にビジネスホテルなどは、通年で大きく変わるようなことがないので、少しでも取りこぼしを減らす意図もあって、1年以上前からでもプラン販売しているホテルが多いです。
ということで、予約の開始のタイミングは、ホテルによって異なりますが、おおよそ1年前~半年前としているホテルが多いです。そして、ここまではインターネット販売としてのお話でしたが、直接電話での予約の場合もインターネット販売と同じ期間で設定して予約受注しているホテルが多いです。
これで、予約ができるタイミングについては、お分かりになったと思います。
では、次に一番お得に予約できるタイミングについてご紹介していきます。
一番お得に予約できるタイミングは?
ズバリ、予約が取れる一番早い日が、一番安いと言えます!(早割が最もお得)
それがなぜかと言うとホテルの料金設定方法にその秘密があるのです。
それでは、その仕組みについて順を追って、説明していきますね。
- 料金設定の基本と料金ランクについて
- 料金ランクの調整方法
- 売れ残った部屋(残室)をいくらで売るか
1.料金設定の基本と料金ランクについて
まずは、宿泊料金の設定方法について、お話させて頂きます。
もともとは平日と週末、トップシーズンといった分類で3~5種類程度の料金ランクで販売していたのですが、ここ十数年の間で飛行機や新幹線などの設定方法を取り入れ、需要に応じて料金を変動させるイールドマネージメント(収益管理)という考え方が主流となりました。
その後、料金変動させる要因を追加していくことで、料金設定もどんどん更新されていき、現在では、ビジネスホテルなどでは50種類もの料金ランクを作っているホテルもあるほどです。
2.料金ランクの調整方法
それでは、それだけ多くの料金ランクをどのように変動させているのでしょうか?
この料金調整は、需要と供給に基づいて判断されています。
つまり、
- お客様の需要が多い(客室稼働率が高い)日は値段が高く設定する。
- お客様の需要が少ない(客室稼働率が低い)日は値段を下げて設定する。
というのが、一般的な販売戦略です。
そして、その動きは、半年前、3か月前、1か月前、3週間前、2週間前、1週間前、3日前、当日など、それぞれのホテルのタイミングで客室の残数(稼働率)をチェックしながら、徐々に料金を変動させていくのです。
従って、お部屋の販売を開始した日(稼働率0%)が最も需要の少ない日となり、
最も安い日になります。
また、宿泊プランで考えると早割プランや返金不可プランあたりが最も安くなっていると思います。その他、ホテル独自のお得プランもあるかもしれませんので、確かめてみてください。
但し、トップシーズンは少し設定方法が変わることがあります。
それは、予め需要が見込める期間ということで、販売開始から高い値段設定にて販売しているホテルが多いのです。
その場合は、予約開始日が底値だと思って、まずは予約を入れてしまってください。
基本的には、ここから宿泊日に近づくにつれてどんどん値段が上がっていくはずですが、
途中で想定外の空室が出てしまい、やむなく料金を下げて販売することもあります。
ではせっかく、最も安いタイミングで予約を取ったにもかかわらず、
更に安い料金で売られてしまっている場合、どうすれば損しないのか?
少し手間にはなりますが、都度ホテル料金のチェックをするしかありません。
えー、それは大変!と思ったでしょう
でも、損しないためには少しの手間は惜しまずチェックしてくださいね!
但し、闇雲に毎日チェックするのも大変なので
チェックするタイミングをお伝えしておきます。
それが、以下の5つのタイミング!
- 【1か月前】
競合他施設の料金設定や景気などの影響で需要が伸びないタイミング! - 【1週間前】
旅行代理店から売れなかった客室を返室されるタイミング!
※旅行代理店と契約するには、事前に一定数の客室を提供する必要がある。 - 【3日前】
キャンセル料がかかる直前のタイミング! - 【当日12:00】
夕食付プランを受注できるギリギリのタイミング!
※朝食付きや素泊りのプランに変更して販売。 - 【当日15:00】
チェックインが始まるタイミング!
※素泊まりプランのみに変更して販売。
このタイミングは、キャンセルが入って、客室に空きが発生する可能性が高いタイミングなのです!
空室が出たからと言って、全てが安く販売されるわけではありません。
空室が大量に発生して、売れ残りが発生しそうな場合のみ
ホテル側としても部屋を売り切ろうと多少料金を下げて販売することがあるのです。
このタイミングでチェックしてみて
自分が予約した時より値段が安い場合は、予約の変更を検討してみてください。
※直近になるとキャンセル料がかかってくる場合がありますので
変更する際は注意が必要です!
3.売れ残った部屋(残室)をいくらで売るのか
ホテルの販売方法や販売のタイミングによって、最高値で売る場合と最安値で売る場合が考えられます。ホテルとしては、常に稼働率100%を目指して、客室を販売しています。
もちろん、必ずしも毎日売れる訳ではありませんが、
理想的な販売というのは、諸説ありますが
当日の15時に残室が0室になる事だと言われています。
あまりに早く完売してしまうとせっかく検索してくれたお客様に対してお部屋を提供できず、検索意欲をそいでしまう。
逆に、当日の15時以降も空室があれば、ホテル側としては部屋を売り切るために
値下げして販売せざるを得ないからです。
需要の少ない日なら、それほど料金の変動はないのですが、
需要の多い繁忙日は、多い時には朝・昼・15時・18時と何度も料金を修正することで、
稼働率と客単価のバランスを調整して、販売価格を変更するホテルもあります。
このことから分かるように、宿泊当日に売れ残った部屋の販売価格は、
需要の低い日は、ほとんど変動しないが
需要が高い日は、朝が値段が高く、15時を境に値段が下がっていくというのが一般的です。
但し、客室の売残りが発生しても販売価格は下げないという考えのホテルもあります。料金変動については、それぞれのホテルによって考え方に違いがありますので、気になるホテルがある方は、普段からチェックしてみると傾向が分かって面白いと思います。
いつまで予約できるの?
急に休みが取れたり、
突然の出張あるいは飲み会で終電を逃したりと
宿泊の当日にホテルを探す時ってありますよね?
そんな時の疑問として
- どうやってホテルを探せばいいのか?
- いつまで(何時まで)予約ができるのか?
- チェックインは何時までに済ませないといけないのか?
など、当日予約に関する疑問にお答えしていきます!
1.どうやってホテルを探せばいいのか?
当日の午前中なら、インターネットを使ってホテルの予約サイトから検索して、
予約すればOKです!
但し、夕食・朝食など食事付プランを希望される場合は、早めに予約をしないとプラン販場が終了してしまいますのでご注意を。
予約終了時間はホテル・プランによってバラバラなので事前にご確認ください。
因みに、じゃらんでは宿泊プランのページで受付終了の時間を掲載してありますので、参考にしてください。
2.いつまで(何時まで)予約ができるのか?
当日、遅い時間になってからの予約探しは、じゃらん・楽天トラベルがいいですね!
大半の予約サイトが24時には販売終了となり、翌日予約に切替わります。
Yahooトラベル【公式サイト】・
楽天トラベル【公式サイト】
これは、深夜予約の需要が高い都心のビジネスホテルなどが中心となり、ホテル側で予約サイトに登録している施設のみとなりますので、ご注意を!
3.チェックインは何時までに済ませないといけないのか?
予約をする際に確認があると思いますが、大まかなチェックイン時間を事前にお知らせしておくことでその時間までに到着すれば、問題ないです。
通常は、旅館などでは18時頃まで、ビジネスホテル24時頃までが一般的ですが、事前に連絡を入れておけば、ほとんどの場合は対応してくれます。
逆にチェックインの予定時刻を大幅に過ぎて、連絡がない場合はキャンセル扱いとして別の方に販売される可能性もありますので、必ず事前連絡を入れておいた方がよいでしょう。
ホテルによっては、入り口を施錠したり、スーパーホテルのように24時以降にチェックインできないホテルもありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。
キャンセル料はいつからかかる?事前決済している場合は?
これもやはりホテルによって設定が異なりますが、
一般的なのは、
- 旅館、リゾートホテルなどは3日前
- ビジネスホテルは前日
というのが目安になります。
しかし、最近では同じホテルであっても宿泊期間(繁忙期)や宿泊プランによって設定を変更しているホテルも増えてきております。
例えば、最近よく見かけるのが、値段を下げる代わりにキャンセルしても事前決済で返金しないプランや繁忙期間は1週間前からキャンセル料がかかるなど通常とは異なったキャンセルポリシー設定などもあります。予約する際にプランをよくチェックしておく方が良いでしょう。
また、実際にキャンセル料がかかるタイミングでキャンセルをした場合
事前決済にて予約していれば、そのまま支払いとなりますが
現地決済にて、予約しているとその支払い方法は、
ホテルからの連絡がないとわからないというのが現状です。
ホテルは、予約者が来館されない場合
直接、電話をかけて、事情を確認し、入金先を伝えたるか
後日、郵送で振込先をお知らせしてくるという対応が一般的です。
どうしてもキャンセルせざるを得ない理由がある場合は、
直接ホテルに電話して、正直に謝罪してみてください。
実は、きちんと理由を説明して謝罪すれば、キャンセル料を免除してくれる場合もあるんです。
というのも、そもそもホテルのキャンセル料というのは、
繁忙期の悪質な直近キャンセルを防ぐ予防(キャンセル抑止力)のために設定しているため
平日など満室でない日に関してはキャンセル料を取らないホテルも多いのです。
キャンセル料を取って、印象を悪くするぐらいなら
都合の良い時に改めてお越しくださいという対応を取った方が
後々のリピーターに繋がりやすいためなんです。
そして、これは内緒の話ですが
ホテルによってはキャンセル料の回収作業に手間がとられることを嫌って請求してこないところも有ります。また、最近では電話予約の時、住所まで聞かないことも多く、請求したくても住所が不明だったり、携帯電話も着信拒否されると請求できなかったりします。
あとは、予約者の善意に頼るしかないのですが、後々もやもやを残したくなければ
直接電話して、正直に謝罪するのが良いでしょう!
とはいえ、稼働率が100%の日などは、用意していた部屋や料理が使えなくなるのは、
ホテルにとって損害にあたるため、やはりキャンセル料を請求されます。
今度は逆に、事前決済にて予約をしていて、キャンセル料がかかる前にキャンセルした場合については?
基本的には、全額返金されます。
但し、予約を成立させた際にカードは決済されますので、一端は請求がかかります。そしてカード会社の締め日によりますがその翌月に戻ってくるという仕組みになっています。
返金額は、基本的には全額ですが、ホテルとカード会社の間に決済代行会社が入っているので、手数料を差し引かれて戻ってくる場合もあります。一概には言えませんが、目安としては数百円程度です。
ということで、事前決済したからと言って返金されないことはありませんので安心してください。
3か月経っても返金がない場合は、問い合わせてみましょう。
【秘密の予約方法】一か八か?最安値予約(推奨しません)
これは、番外編として
予約が取れれば、最安値で泊まれる可能性がある方法です!
しかし、タイミングを間違えば、部屋が取れない。すなわち宿泊できない可能性もあるという文字通り一か八かの予約方法になります。
先ほど申し上げたように
最後に売れ残った部屋をいくらで売るのか?
という点について、稼働率を高めるのか?客単価を維持するのか?という考え方によるもので、繁忙期であれば、
当日の18時以降で部屋が空いていれば、最安値で予約できる可能性もあります!
インターネット料金を確認した後、すぐに電話で確認してみてください。
交渉次第で更にお安くなるかもしれません。
この方法は、中小規模のホテルや旅館向けのテクニックですので、大型のホテルなどでは通用しないことが多いので、ご注意ください。
あくまでも、ホテルあるあるの雑学程度に捉えて頂ければと思います。
まとめ
ホテル予約のタイミングに関して
- ホテル予約は、半年~1年前からが受注開始のタイミング
- 予約開始日が、最もお得に予約できるタイミング
- 当日予約は、駅前のビジネスホテルなら基本は24時頃まで
旅館やリゾートは18時頃までが一般的 - キャンセル料は、平均して3日前頃からかかるホテルが多い
- 当日予約は、遅い時間(18時以降)で空室があれば、交渉次第で安くなる可能性あり
ホテル運営を知り尽くした元ホテルマンからの裏情報になります。
売上に対する料金設定の考え方はホテルごとに違いがあります!
一般的な料金設定の考え方の一つとして捉えて頂ければ幸いでございます。
それでは、みなさま 良い旅を~
最後まで、お読み頂きありがとうございます。
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